2021年8月1日(土)の音霊杓子(中止)
8月22日(日)に人康親王生誕1190年記念の弦楽奉納演奏会に備えての練習を8日(日)に予定していましたが、出席者の都合が合わず8月1日(日)に変更、調整したものの、京都府下に蔓延防止措置が発令されたため、この日の稽古は中止となり、22日(日)の奉納演奏会本番では、希望者のみの非公開開催で実施することとなりました。22日の出席予定者は、小谷四音、真鍋尚音、小山羽音の予定です。
2021年7月11日(土)の音霊杓子(正規開催)
小谷宅ではありましたが、久しぶりに参加者6名が集まって開催することができました。8月22日(日)に人康親王生誕1190年記念の弦楽奉納演奏会に備え、合奏奉納予定曲の「雨夜尊」「諸羽の月」のパート譜面をお配りして、4つのグループにそれぞれ分けて、合奏の練習をしました。交互に皆で弾く練習は、久しぶりなこともあり、大変たのしく有意義な時間となりました。
2021年6月13日(日)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
年間予定では、今月6月から8月22日(日)に人康親王生誕1190年記念の弦楽奉納演奏会に備えての練習を開始することになっていましたが、参加希望者がお一人でしたので、「獅子丸に捧ぐ」「五月五日」の二曲を重点的に練習しました。
2021年5月9日(土)の音霊杓子(中止)
蔓延防止措置が発令されている間でしたので、練習は中止とし、希望者お一人が、小谷宅工房に来られ、琵琶の撥作り(糸鋸での切り出し、ルーターでの掘削、電動ペーパーでの仕上げ)を体験されました。
2021年4月11日(日)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
4月7日に八坂神社春の伝統芸能大会を終えての開催で、コロナ事情にて自治会館での正規例会はまだ再開せず、近隣個人希望者を対象に行いました。琵琶を寄贈したての山科醍醐こどものひろばさん中澤氏が、ミニ琵琶の弾き方を習得するため、熱心に練習に参加しておられました。今後もちょくちょくのぞいていただけるとのことでした。
2021年4月4日(日)八坂神社「春の伝統芸能大会」
1月に八坂神社で開催される「成人のための伝統芸能大会」は、コロナ緊急事態宣言下でもあり、中止となりましたが、この令和3年の「春の伝統芸能大会」は、コロナ事情下で、全体的な人数も非常に少ない開催となりましたが、音霊杓子からは、小谷四音、真鍋尚音、小山羽音による貴重な生演奏の機会を頂けることができました。
2021年3月14日(土)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
4月7日に八坂神社春の伝統芸能大会を控えての開催でしたが、コロナ事情にて自治会館での正規例会はまだ再開せず、本日も近隣個人希望者のみ小谷宅屋外で練習しました。4名の参加者で「五月五日」「獅子丸に捧ぐ」を練習したあと、巻物の曲にチャレンジということで最初の数行を弾いてみました。
2020年10月3日(土)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
コロナ事情にて自治会館での正規例会はまだ再開せず、本日も近隣個人希望者のみ小谷宅屋外で練習しました。7名の参加者で「雨夜尊」「獅子丸に捧ぐ」を練習したあと、コード弾きにチャレンジということで「365日の紙飛行機」を歌いながら弾いてみました。本日も中川さんの「流泉」や小山さんの「琵琶湖周航の歌」のYou-tube動画を撮影しました。
2020年9月19日(土)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
コロナ事情にて自治会館での正規例会は中止しています。小谷宅前の屋外で紙芝居「四ノ宮物語」前半弾き語りを参加者7名で挑戦してみました。
2020年8月8日(土)の音霊杓子(非公式希望者のみ)
コロナ事情にて自治会館での正規例会は中止。近隣個人希望者のみ瀬田の尾崎氏琵琶工房へ木材購入へ、その後小谷宅に集まりYou-tube動画を撮影しました。
音霊杓子のページからみていただけるよう、アップしました。
2020年7月11日(土)7月の音霊杓子
様子を見つつ再開の予定です。
2020年6月13日(土)6月の音霊杓子
コロナ事情にて、自治会館での正規例会は中止。近隣の個人希望者のみ藤尾神社で野外練習を予定していたが、雨のため中止。
2020年5月9日(土)5月の音霊杓子
コロナ事情にて、自治会館での正規例会は中止。貸し出し琵琶の引き取りとしのびわ「糸雨」の納品を兼ねて宇治琵琶台周辺、下居神社、野神社に琵琶持参で参拝。
2020年4月11日(土)4月の音霊杓子
コロナ事情にて、自治会館での正規例会は中止。個人的非公式に小谷宅前や近場の屋外にて琵琶を弾きに。
2020年3月28日(土)3月の音霊杓子
3月末の音霊杓子ということで、コロナウィルスの蔓延が心配されるなか、参加の判断は個人に委ね、会としては一応自治会館に集まって開くこととしました。真鍋さん、階藤さんのほかに、1月に見学に来ていただいた岩佐姉妹のお姉様が来て下さいました。本日の「雨夜尊」担当は真鍋、久しぶりで譜面を見ながらではありましたが、しっかりと弾いていただきました。そのあと、本日の参加メンバーで「雨夜尊」をまずは、練習してみて、各自一人ずつ弾いてみました。後半は今年の課題曲、「獅子丸に捧ぐ」を小谷が見本演奏をしたのち、皆で1行ずつ順番に弾いて練習しました。4月の八坂神社奉納演奏が中止になったことも既にラインで知らせていましたが、ご報告しました。
2020年3月15日(土)四ノ宮大明神「天月祭」
3月に入るととたんに、コロナウィルスのニュースが日に日にクローズアップされてまいりましたが、3月15日(日)には、四ノ宮大明神の祠を修繕して6周年となる「天月祭」は疫病退散を兼ねて、音霊杓子の有志メンバーと十禅寺の山伏さんら山竹講の皆さんにて執り行いました。小谷が祝詞をあげ、真鍋龍笛、小谷笙二管による「越殿楽」と田口、小山、による四ノ宮琵琶「諸羽の月」の奉納演奏を担当いたしました。護摩焚きのあとは、十禅寺座敷内にて豚汁とお寿司のふるまい、直会があり、階藤が「祇園小唄」、真鍋は「七福神」、小谷は「祇園精舎」をそれぞれ、聞いていただきました。
2020年2月8日(土)2月の音霊杓子
まずは四ノ宮サネポンに捧ぐ!!?「雨夜尊」演奏です。当月から当番持ち回りで、オープニングは一人で弾くことにしました。最初の担当は中川さん。その後は、今年の課題曲「獅子丸に捧ぐ」を紹介し、皆で一行ずつやってみました。最後に4月の八坂奉納演奏に向けて、十法念仏の天台声明に合わせて小野小町の「はなのいろは〜」の和歌を長嘯する「長雨」をおさらいがてら、弾いてみました。ゆくゆくは、春の八坂神社で、ミュージカル仕立てにしていきたい小谷の希望を力説し、その序盤として「長雨」の曲をみなで合奏してみることにしています。乞うご期待。
2020年1月18日(土) 1月の音霊杓子
この日は、京都市内から姉妹お二人と大阪から男性アーティストの方が1名、1時から見学と体験に来られました。四ノ宮のお話を簡単に説明して、遣唐使が伝えた古い独奏曲の譜面などを見て頂いたあと、手引書を見ながら、琵琶の構え方や撥の持ち方、基本の弾き方を説明して、大きな楽琵琶やひとまわり小さな四ノ宮琵琶、柱が5本の平家琵琶などそれぞれ、実際に弾いてみてもらいました。琵琶独特の撥で奏でる響きに、皆さん、興味深く弾いておられました。
2月16日の演目練習を見学者の女性お二人の前でやってみることになり、真鍋さんは筑前四弦琵琶で「石童丸」を、中川さんは四ノ宮琵琶で「啄木」を、小谷は会の始めに演奏する人康親王を偲ぶ曲「雨夜尊」を、そして田口さんは昨年の課題曲として練習した「諸羽の月」を弾いてもらいました。華道や茶道、弓道を嗜まれていることもあり、姿勢正しく聞かれている姿が印象的でした。
まずは、本年度の予定を配付、今年の課題曲である「獅子丸に捧ぐ」の譜面を配り、小谷が弾いてみました。ひとまわり小さな四ノ宮琵琶と、大きな楽琵琶と、それぞれで弾いてみて、その違いの感想を出し合いました。ゆっくり弾くところや、早く激しく弾くところなどもあるため、今年の8月には、それぞれ琵琶の持つ特性を活かしたパート分け合奏にも挑戦していきたいと思っています。本日は、前半の4行目までを皆で弾いてみました。
2020年1月13日(月祝) 音霊杓子初弾会 「成人を祝う伝統芸能大会」 八坂神社
音霊杓子は年3回八坂神社での奉納演奏の機会を頂いています。令和二年の今年は真鍋尚音、雅音、青木楽久音、小谷四音の四名が奉納させていただきました。
真鍋尚音 「七福神」 筑前四弦琵琶
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雅音 黄鐘調「千秋楽」 楽琵琶
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青木洛久音 「楊真操」 しのびわ
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小谷四音 「八坂千載記」 四ノ宮琵琶
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白鷺吟詠京都中心会 北村先生 祇園精舎のお手伝い
2019年12月14日 真宗大谷派声明&四ノ宮琵琶音霊杓子 光明寺(烏丸今出川)
討入を偲ぶ 奉納会 〜阿弥陀をそへて四十八人に捧ぐ〜 を開催いたしました。
12月の音霊杓 子ですが、地域の都合により安朱自治会館が使えなかったため、御所横、烏丸今出川西入る南側の光明寺さんにご相談したところ、練習会場としてお借りできる ことになりました。光明寺ご住職門下の声明師の方々にもお声掛けいただいて「合同でちょっとした催しにしよう」ということになり、加えて、12月14日と いうこともあり、音霊杓子メンバーは、大石内蔵助、赤穂浪士にちなんだ琵琶の演目を披露することとなりました。
討ち入りを偲ぶ 奉納会 〜 阿弥陀をそへて四十八人に捧ぐ 〜
あいさつ
皆様、こんにちは。京都山科四ノ宮を弦楽器のまちとして広める活動をしております。弦楽ふるさとの会、琵琶サークル音霊杓子の小谷四音と申します。本日は12月14日ということで、音霊杓子のメンバーが、さまざまな琵琶の音色で、討ち入りにちなんだ演目をご奉納致します。
今朝方は山科でも、義士まつりが開催され、毘沙門堂から大石神社まで、行列が歩きました。その後、元禄16年2月4日切腹を命じられ、46名の義士は主君のもとへと旅立ちました。
そんな日でもあり、本日は、この光明寺にて「討ち入りを偲ぶ奉納会〜阿弥陀をそへて四十八人に捧ぐ〜と題して、琵琶と声明の奉納会をさせていただける運びとなりました。まずは、阿弥陀様と四十七士の義魂に黙祷を捧げたいと思います。それでは1分間の「黙祷!」です。
→1分後 雨筒楽霧
大 石内蔵助良雄。幼名を松之丞と言い、少年期から青年期にかけて赤穂浅野家の教育者であった山鹿素行に武士の何たるかを学び、浅野長矩の下で赤穂藩筆頭家老 となりました。元禄14年3月14日、天皇の勅使が江戸に赴かれ、将軍との対面儀式を前に、接待役であった浅野長矩が、指南役の吉良義央に切りかかるとい う「松之大廊下刃傷事件」がおこり、浅野長矩は即日切腹、浅野家はお家断絶となりました。温厚で我慢強く道理を通す性格の良雄は、城明け渡しの庶務を手早 くこなし、奥さんの兄である進藤源四郎の一族を頼って、京都山科へと移り住みます。また大石家の外戚である泉涌寺塔頭「来迎院」の住職を頼り、内蔵助はそ の檀家となり、茶室「含翠軒」を建てます。浪士の密談に使ったその場所のすぐ横に、泉涌寺でも有名な「楊貴妃観音」があります。内蔵助も本願成就を祈った 仏像かもしれません。まずは、この楊貴妃が作ったとか弾いたと言われる、平安時代の遣唐使が持ち帰った琵琶独奏の古曲をお聞きください。
大石内蔵助と泉涌寺「楊真操」 しのびわ 青木洛久音
こ の事件がきっかけで、人形浄瑠璃の仮名手本忠臣蔵が生まれ、そして歌舞伎へと受け継がれてゆきます。彼らは主君を追って散りましたが、そのことによって、 現在も世界に誇れる伝統芸能が花開いたのです。七段目幕開けでは、三味線の踊地とともに、赤ら顔の猩々と化した内蔵助のシーンから始まります。
七段目 幕開け「踊地・猩々抜粋編曲」 薩摩三絃琵琶 階藤清音
歌舞伎では、酒場で遊びほうける内蔵助をはじめ赤穂浪士は、仇討ちを悟られぬよう、様々なドラマを繰り広げます。煤竹売りになった大高源吾と室井其角が両国橋で出会い、和歌を取り交わすシーンも、大変人気があります。忠臣蔵外伝「松浦の太鼓」より抜粋。
忠臣蔵外伝 松浦の太鼓抜粋 「大高源吾」 筑前四弦琵琶 真鍋尚音
真宗大谷派 声明ほか 光明寺
元 禄15年12月14日、本懐を遂げた赤穂浪士でしたが、そのいきさつを始終見守り心配したのは、やはりその家族であったでしょう。目的を果たした主人や家 族の勇姿を讃えつつも、その後、愛する人はどうなってしまうのか、、冬の寒空に、からまわる、複雑な心境を奏でます。曲は「越天楽」、前半は篳篥のメロ ディを琵琶で奏で、後半は琵琶譜の伴奏に内蔵助や四十七士に思いを馳せる家族の心を唄います。
吉良邸討入 本懐遂行 「越天楽・今様」平安小琵琶 中川美音 楽箏 青木洛久音
浪士たちは、その夜、江戸市中を練り歩き、殿様が眠る泉岳寺へと歩を進め、その墓前で仇討ちを告げました。世間の、特に江戸の人々は、主君に忠実な浪士た ちの行いに湧きました。その夜の月は、家族にとって、どのようなものだったでしょうか。
山科にのぼる「諸羽の月」 しのびわ連弾 奉納 田口訓之 小山翼
「あら楽や思いははるる、身は捨つる、うきよの月に、かかる雲なし」
大石良雄の辞世と伝わる有名な一首です。この詩は、その描写や心情から、討ち入りを遂げた日の夜に参った、泉岳寺のお殿様の墓前で詠まれた歌のようです。回向伽陀「願似此功徳 往生 安楽国(ねがわくば、安らかな最後を遂げられますように)」。
天台声明と和歌 殿に捧ぐ「浮世月」 四ノ宮琵琶で、小谷四音
あ りがとうございました。幕府は、浪士たちを生かすか否か、判断を問われましたが、その際「命が助かっても、武士たるや、生き恥をさらすようなことは忍びな い、彼らの面目を立てておあげなさい」と、切腹を進言したのは、山科の毘沙門堂に入られた公弁法親王でした。荻生徂徠らも、その意見を尊重し、義士たち は、四カ所の大名屋敷に別れて審議を待ち、元禄16年2月4日、切腹の命がくだります。細川家17名、松平家10名、水野家9名、毛利家10名。その日の 午後4時過ぎから5時半までの間に四十六名が、武士としての最期を全うしました。
山科の大石閑居跡、岩屋寺には、その時江戸の大名屋敷、細川邸で詠まれた切腹間際の辞世の歌が伝わっています。「水にうつる、花や藻くずに浮き変えて、散りしをうらむ 庭の梅ケ枝」引き続きお聞きください。
天台声明と和歌 細川邸辞世 「藻屑」 四ノ宮琵琶
歌 わせて頂きましたのは「おんばさらさたん」で始まる四智賛梵語の天台声明です。この声明は、平安時代に比叡山延暦寺の第三代天台座主、慈覚大師円仁が唐よ り伝えたといいます。その頃から、日本でも盛んに雅楽が国風文化に取り入れられ、演奏されるようになりました。笛の名手源博雅が作曲したと伝わる「長慶 子」は舞人が退場するまかで音声として演奏されます。四十七士の忠義の舞が、317年前の今日、秘技に舞われました。本日の締めくくりとして、雅音が楽琵 琶で奉納致します。太食調「長慶子」。
退出音声 「長慶子」楽琵琶 雅音
2019年11月30日(土) 「紅葉の宴 歌会散歩」を開催いたしました。
「琵琶の音楽鑑賞 〜雅楽の伝来と琵琶秘曲〜」 安朱自治会館内
「歌会散歩」 疏水〜毘沙門〜諸羽神社〜徳林庵〜十禅寺〜宮内庁墓〜大明神
※毘沙門の弁天堂前にてミニ琵琶を用い、集まった和歌を即興で唄った。
13時に山科駅に集合し、簡単な挨拶と四ノ宮紹介後、自治会館に移動(徒歩5分)。参加者は14名。九州からのご友人をつれた60歳代の3名様、草津市の60代の女性2名様、大津市の親子3人様、長岡京の70代のご婦人、大原野の70代のご婦人、音霊杓子の現在休部中の50代男性のメンバー、山科区内70代の女性2名、地元安朱の70代の男性1名と、これまでのまち歩きイベントに比べ、比較的広範囲からの参加者が参加してくださりました。長岡京や大原野、大津での琵琶演奏会や散策イベントで配ったチラシを見てきてくださった方も割といらっしゃったようです。
紅葉の時期で毘沙門堂への観光をからめていたことも参加しやすかったと思います。今回は、音霊杓子メンバーの様々な琵琶を平安時代の雅な雰囲気が味わえる演出で繰り広げ、散策参加者の皆さんにも平安歌人に成りきって歌札に和歌を詠んでもらえたと思います。
散策は自治会館から安祥寺川沿いを上り疏水辺り、安朱端を北へ、毘沙門堂へ。本堂への石田畳はかなりの人出だったので、その右側奥にある、ドウダンツツジと紅葉鮮やかな弁天堂の方へお参りしました。そのお堂の前で、ミニ琵琶即興の和歌を3首唄いました。帰りも人出がまだまだ多かったので、メイン通りは避けて東の山沿いの住宅街を抜けて疏水から四ノ宮へ向かいました。諸羽神社などお寺と社の朱印の入った貼札護符を配付しながら、徳林庵では堂内の見学もできました。十禅寺と四ノ宮大明神をめぐる頃には日も傾いて、寒さが増してきたの簡単にご説明して、最後は参加者全員に記念品、銀色の琵琶メタルシールをお配りしたところ、皆さんとても喜んでくださいました。
安朱自治会館での琵琶の音鑑賞と、毘沙門堂・四ノ宮散策
「琵琶の音楽鑑賞 〜雅楽の伝来と琵琶秘曲〜」 安朱自治会館内
奈良時代に雅楽が伝わり、平安時代には国風文化として雅楽曲を自ら作曲した源博雅の紹介、また博雅が求めた藤原貞敏が平安初期に伝えた幻の琵琶独奏曲を物語的に紹介した。
「越殿楽」箏(階藤清音)、ギター(大島明音)、しのびわ(小谷昌代)
「楊真操」しのびわ(青木良久音) 「長慶子」楽琵琶(雅音)
「蝉丸」筑前四弦琵琶(真鍋尚音) 「啄木」平安小琵琶(中川美音)
「水の辻」四ノ宮琵琶(小谷四音)
事前に歌札を渡し終了後、琵琶演奏会の感想を五七五七七で詠んでもらった。
あいさつ(ナレーション内容)
皆様、あらためましてこんにちは。本日は紅葉の宴歌会散歩にようこそおいでくださいました。平安時代の貴族たちが独奏楽器としてかなでた琵琶の音色、まずは1時間ほど、さまざまな琵琶の音色をお楽しみください。→笙の平調調子
この笙の音色は、雲間から光がさす時の天の音とされます。かつて日本に仏教が伝わった奈良時代、唐楽を演奏する楽隊も海を渡ってやってきました。正倉院に残 る雅楽器は現在まで宝物として残されています。また平等院の雲中供養菩薩は、雲に乗る菩薩様がさまざまな楽器を持って奏でています。そんな極楽浄土からの 迎えの音楽として当時の人々は、この音楽に魅了されました。まずはそんな天からの奏上曲としてぴったりな「越殿楽」をソプラノ箏(階藤清音)、ギター(大 島明)、琵琶(小谷昌代)でお聞きいただきます。 →ギター ソプラノ箏 琵琶 越殿楽
平安時代に入ると仁明天皇のもとで、雅楽が国風文化 として花開きます。その時代の遣唐使、藤原貞敏は、唐で琵琶の弾き方を習い、帰りの船で嵐に遭遇しつつも、無事に帰国し、絃象、青山というお能などにも登 場する琵琶ですとか、流泉、啄木、楊真操といった琵琶の独奏曲を持ち帰りました。では、貞敏役に青木良久音が扮し、小さなしのびわで楊貴妃が作ったとか、 弾いたと伝わる「楊貴操」という曲をかなでます。→しのびわ 楊貴操
源氏物語に描かれる華やかな平安文化が隆盛する平安時代中頃になると、 雅楽もずいぶんと日本の王朝文化にとけ込み、笛の名手として物語などにもしばしば登場する源博雅も自ら曲を作ったりしています。平安貴族の宴の際には華や かな舞いが舞われます。その退出の際に奏でられる、まかで音声、「長慶子」は彼の作曲といわれます。現在の雅楽でも、舞のあと、演目の最後にはその慶箏が 長いこと続きますようにとの願いを込めて、演奏されます。本日は、楽琵琶をクローズアップしてお聞きいただきます。それではどうぞ。 →楽琵琶 長慶子
貞敏が伝えた琵琶の独奏曲は、当時のごく一部の王侯貴族のみが伝承し、平安中期にはもう風前の灯火でした。その様子が今昔物語の中の「源博雅朝臣、 逢阪の盲の許に行きたる語」に描かれています。源博雅は平安時代初期に遣唐使によって伝えられた琵琶の独奏曲のうちの二曲、「流泉」と「啄木」を弾ける人 がいなくなったのを嘆き、かろうじてその曲を知っている蝉丸に会いに逢阪山へ毎晩出かけます。3年目のある月の奇麗な晩、願いは叶うことになります。続き ましては、真鍋尚音が筑前四弦の琵琶で、そのお話を語ります。 →筑前四弦琵琶 蝉丸
さて、その曲、物語の中では「宮様はこのようにお弾き になったものです」と伝えるにとどまり、どのような曲であったかの描写はありません。伝来当初そのままとは言いがたいですが、「啄木」の譜面は、平安末期 の雅楽の大家、藤原師長がまとめた三五要録に納められた琵琶譜や、鎌倉時代に刑部卿局、藤原博子から後深草上皇へ秘曲伝授が行われた際の大変貴重な譜面 が、現在はインターネット上で誰でも閲覧することができます。その1267年に書かれた後深草上皇愛用の譜面から「啄木」を中川美音が奏でます。もりの梢 にこだまする、小鳥の啄木の音色、遠くではばたく羽音、流れ星のように飛び立つ様などなど、手技にも注目しながらお聞きください。 →平安小琵琶 啄木
同じく「流泉」も天皇以下伝授されたものしか弾いてはならない秘曲として、鎌倉時代以降、琵琶の楽家である西園寺家などに引き継がれていきます。こちらは、音霊杓子が入手した宮内庁書陵部編の平安時代末期の源経信筆(1016〜1097)による九条兼実相伝奥書の琵琶譜から「流泉」を琵琶小谷四音が編曲して、雨筒楽霧上野伝音との合奏でご披露し ます。人康親王が石の上で琵琶を弾いた伝説は、伊勢物語の「瀧落とし水走らせなどして」というお庭の描写や、平安末期以降「石上流泉」として伝授されるこ の曲と深いかかわりを持っていそうです。昼からめぐる人康親王の山荘跡も、平成中頃まで小川治兵衛が作庭した、滝落とし水走らせなどした池泉回遊式の庭園 でした。それでは、お聞きください。 →四ノ宮琵琶 流泉
この山科の歴史を詠み込みました琵琶唄山科千載記 お聞きください。
2019年11月9日(土)
11月30日(土)に山科区役所区民史跡の探訪等事業助成で開催する「紅葉の宴 歌会散歩」を開催します。秋の毘沙門さんへ散策の前に、安朱自治会館内にて、一人5分ずつくらいの琵琶演奏会があります。お箏と琵琶を合わせたり、いろいろと、バリエーションに富んだ演目を予定していますので、今日はそのための練習日となりました。後半は最初のナレーションから、順を追って、リハーサル形式で練習し、おおよその運び、流れを皆で確認しあいました。沢山の方がお見えになるといいですね。
2019年10月5日(土)
「声明と琵琶2」 〜「長雨」和歌長嘯用譜面で十法念仏の声明を弾いてみる〜
イベントが重なる時期でもあり、第一土曜日に開催させていただきました。先月にお配りした「十法念仏」の譜面が和歌で歌うには不十分なものでしたので、添付のように、○○のところに五、七、五の言葉を入れると歌える譜面に書き換えてお渡ししました。真鍋さんが、蝉丸の和歌にのせて挑戦されました。11月30日の散策イベントでは、参加者が詠まれたいろんな和歌にあわせて、小谷が即興で弾き語る予定です。まずは、百人一首のいろんな歌で、当てはめて練習してみたりするのが、楽しいかと思います。翌日には、真鍋さん企画のキリシタン殉教のご供養祭が予定されていましたので、階藤さん、真鍋さんは、それぞれ明日の演目のリハ練習をされ、続いて、11月30日の演目も途中経過をご報告いただきました。
四ノ宮の取り組み当初から、お世話になった山田氏が覗きに来てくださいました。
2019年9月21日(土)
「声明と琵琶1」 〜「長雨」和歌伴奏から十法念仏の声明と琵琶譜面を紹介〜
本来9月は「源経信著の琵琶譜巻物からの練習」としていましたが、秋冬のイベントに備えて「声明を琵琶で奏でてみよう」という11月の課題を今回9月の課題に変更しました。7月からお越しいただいている大島明さんのミニ琵琶が完成したので、まずは、そのご説明と調弦などの方法についてお話しし合い、その後、8月22日に小谷が初披露した「長雨」という和歌の伴奏で活用している天台声明「十方念仏」の琵琶譜面をご紹介しました。10月5日の音霊杓子の時に、きちんと和歌長嘯用に書き直した譜面をお渡しすることを約束して、後半は真鍋さんが主催している、10月6日に六条河原で行われる殉教キリシタン追悼奉納行事の演奏項目を、練習を兼ねて、階藤さんと真鍋さんにご披露いただきました。来月も前日になりますので、リハーサルの場として有効活用していただければと思います。
2019年8月22日(木)
「第13回 弦楽奉納演奏会&音霊杓子5周年発表会」アスニー山科にて開催
朝8時20分頃から現地に集合し、荷物の搬入、ステージの設置を皆で手分けしてテキパキと準備を行い、9時45分に開場、10時から階藤さんのステージが無事始まりました。当日配布用のチラシを準備していたにもかかわらず会場に持ってこれておらず、お客様からのご要望の際にお渡しできなかったこと誠に申し訳ありませんでした。昨年の台風の日和とはうってかわって、好天に恵まれましたので、お客様も時間経過に応じてだんだんと増え、来ていただいた皆様にメンバーのみんなの其処はかとない琵琶愛を知っていただくきっかけとなりました。縁者の奉納演目は以下の通りです。(小谷四音コメント)
10:00 階藤清音 桃太郎 5分(桃太郎は日本創成にかかわる深〜い物語。令和元年に相応しい演目を多忙をぬって仕上げ奏じきられました。尊敬です。)
:05 田口訓之 諸羽の月 5分(1年足らずでも琵琶の独奏に大変興味を抱き同じ曲をこの半年以上取り組まれてきた成果が堂々たる演じ姿に見えました。)
:10 青木良久音 楊真操 7分(司会コメントでハードル上げるも、小さな琵琶とは思えぬ重厚感ある音色は、しっかりとお客様にも届いていました。)
:17 真鍋尚音 蝉丸 8分(四ノ宮琵琶とはまた違った、響きのある語り琵琶らしい筑前琵琶の演目を自前の「声」と「語り」で盛り上がりました。)
:30 中川美音 越殿楽 7分(楽箏は青木良久音がつとめ、練習の甲斐あって本番はきれいにまとまりました。結構な歴史的事業を遂行しています!)
:37 雅音 越殿楽 7分( 笙を小谷四音が担当し琵琶の調べと篳篥唱歌に笙伴奏という越天楽を聞いていただきました。雅楽愛好の可能性が広がります。 )
:45 荻原 郁乃 那須与一 15分(前日の小谷の失態で糸口にひびが入った状況でしたが、冷静にいつも通りの力強い演奏を披露頂きました。深謝。)
11:00 薩摩琵琶 中澤龍水 25分(9月にはテレビで佐野史郎さんとも共演とのことで薩摩琵琶の人気回復に一役買われる御仁、いつもありがとう!)
11:30 四ノ宮琵琶 小谷昌代 40分(これまで紙芝居で人康親王を広めてきましたが、伊勢物語の和歌の世界からのアプローチに挑戦中です。)
8月17日(土)
「8月22日 第12回 弦楽奉納演奏会 音霊杓子発表会にむけてのリハーサル」
8月17日土曜は、弦楽奉納演奏会を間近に控え、発表会のリハーサルの場としました。まずは、折り畳みイスで舞台を組み、司会挨拶から入場の入れ替わり、それぞれの演奏を本番通りに時間を図りながら練習しました。気合いも入ってきていましたので、皆それぞれに完成度はそこそこまできており、あとは本番、人前での緊張感を乗り越えて、どこまでどう皆さんにご披露できるか。。。課題は、場数をこなして、普段の芸を皆さんに楽しんでもらえる域に早く到達すること。そのためには普段からの人一倍の練習と、さまざまなハプニングにあわせた応用能力を身につける心がけが大切だと思います。とまれ、本番5日後を楽しみに練習を終えました。
2019年6月8日(土) 7月13日(土)
「8月22日 第12回 弦楽奉納演奏会 音霊杓子発表会にむけての練習」
6月8日と7月13日は前半に課題曲である「諸羽の月」を2名ずつ交代で弾いたり、輪になって一行毎に部分部分を1人ずつ弾いてみました。後半は、8月22日に夏の四ノ宮地蔵盆に併せて毎年開催している弦楽奉納演奏会のに向けての練習をしました。5年前から音霊杓子の年一回の発表会の場として午前中に出演しています。各自の発表会で演奏する課題曲を皆の前で弾き、感じたこと、よりよくなるアドバイスなどをそれぞれに述べ合いました。
2019年5月11日(土)
「四ノ宮琵琶合奏構想」
本日はこの四ノ宮まちづくり発起の仕掛人同志とでもご紹介したい、亀岡市会議員の長澤さんがのぞいてくださいました。12年前の11月、諸羽神社の割拝殿に渡板を渡してステージとし、平家琵琶奏者 荒尾 努さんと、鳴鳳雅楽会若をお招きして、雨のなか粛々と執り行った「もみじ演奏会」の話題を、メンバーの皆さんにご紹介して、始めることとなりました。
今日の課題は「諸羽の月の合奏」形態を探るため『薩摩三絃や筑前琵琶でも音入れに挑戦してみよう』という具合でしたが、前回練習時に「諸羽の月」の一番盛り上がり部分が、まだ譜面に起こせていなかったことを受けて、本日皆さんに譜面の正式版をお配りしました。まずは、その解説と稽古をしてみました。新藤さん、中川さん、真鍋さん、階藤さんと、少人数での練習でしたが、ゆっくりとした旋律をひとり一人思い思いに奏でることができました。皆藤さんは、薩摩三絃でこの曲が弾けるように、調弦や、柱の場所、押さえる勘所などをご自分で研究くださっていたようで、見事に前半の主旋律部分を弾きこなしておられました。薩摩三絃独特の「さわりのある音色」が、四ノ宮琵琶の乾いた同じ音階の色を包み込む感じも、中々よかったと思います。
途中、もうお一方、かつてのまちづくり仲間の山田さん(午前中に会って今日の稽古のことをお話ししておいた)が用事を終えて、かけつけてくださいました。山科で『こども歌舞伎』を一昨年まで十年間取り組めることになった、そのきっかけをくださった超本人の山田さんが、楽しそうな突っ込みや相づちで、場を和ませてくださり、本日も盛会に楽しく終えることができました。
2019年4月13日(土)
「越天楽管楽器の各パートを琵琶で」
本日週間しんぶん京都民報の荒川康子記者がお見えになり、まずは参加メンバーの集合写真を撮って、わいわい始まりました。「4万4440円の消費税でミニ琵琶を」を合い言葉に開発に取り組んできたビワレレ3台が、本日晴れて注文者(後列左側3名)に納品できるとあって、このサークルとミニ琵琶を取材していただきました。
前半いつもなら今年の練習課題曲「諸羽の月」をみんなで合奏しますが、3種類の大きさの琵琶がこれだけ揃うとなかなかチューニングも大そうになるとあって、2人ずつでトライしました。記者さんや初めての見学者の方にも、何回も聞いてもらって恐縮でしたが、各自の琵琶で自分らしい弾き方で弾けたので、楽しい時間となりました。この曲の後半メロディーを小谷から紹介し、5月以降また皆で弾いてみます。
後半は雅楽に長けたメンバー二人を師匠!?に「越天楽」の楽琵琶譜の弾き方を大きな琵琶でトライし、体感してみました。音取りや止め手での七撥の入り方についても新藤メンバーから詳しく説明してもらい、雅楽の基本的な琵琶の弾き方についても理解を深めました。最後はこの8月の弦楽奉納演奏会で披露する中川(琵琶)と青木(箏)のコラボ演奏のための録音と相談をして、この日は終了しました。
2019年3月9日(土)
「コード弾きに挑戦」
2月9に「ペチカ」や「雪やこんこ」など冬の歌を単音『メロディー弾き』したのに続き、3月9日の音霊杓子では、『コード弾き』に挑戦しました。
ま ずは、1月のおさらいとして、アンパンマンのサビの部分を単音メロディで、各自順番に奏でてみました。次に、2音もしくは3音の和音コード弾きをゆっくり 試してみました。押さえにくいカ所もあり、なかなか難しかったですが、何度もひいていると、後半にはだいぶんらくに鳴らせるようになりました。最後は、中 川美音と小谷昌代でメロディと伴奏をそれぞれ担当し、一緒に弾いてみました。
小さな琵琶はレファラレ、大きめの琵琶はラドミラで合わせたので、少し不安定な音階になってしまいましたが、挑戦課題としては楽しく実践できました。
今年の課題は「琵琶での合奏」なので、課題曲の「諸羽の月」をはじめ、これらの曲も「3部合奏くらいできればいいなあ」と考えています。
2019年1月19日(土)
「冬の歌(主旋律)に挑戦」 〜単音弾き=一ツ撥の練習〜
13:00〜は2018年秋の宝泉院ライトアップで琵琶と声明をご覧頂き興味を持っていただいた田口様、小山様2名に四ノ宮琵琶のご説明と琵琶体験を楽しんでいただきました。たった30分ほどで、越天楽の最後の行の譜面をその通りに鳴らせる成果、お二人が撥さばきに慣れていらっしゃるのに、びっくりしました。
その後14時以降も会のメンバーと一緒に、昨年度の課題曲「雨夜尊〜あまよのみこと〜」をおさらいし、今年の課題曲である「諸羽の月〜もろはのつき〜」を皆で初めて弾いてみました。これらの2曲は琵琶弾き語り紙芝居「四ノ宮物語〜しのみやものがたり〜」の挿入曲ですが「諸羽の月」はまだ譜面におこしたことがなかったのを、本年度練習用に書き下ろしました。この日の出席者、青木さん、真鍋さん、中川さん、小松さん、そして小谷に混じって、見学者のお二人も見事、この曲の撥合わせに参加され、とても楽しい雰囲気であっという間に時間が過ぎました。
16時過ぎからは、各自の今年の課題を確認し合いました。本日ご欠席の進藤さんよりラインにてお寄せいただいていた抱負「楽琵琶で培った演奏方法を極めたい、さらに四ノ宮琵琶の奏法の違いに奥行きを見出してハーモニーを奏でていければ」をまずご紹介し、その後、真鍋さんが今年取り組まれる、筑前四弦曲「蝉丸〜せみまる〜」を披露されました。中川さんは、越殿楽の篳篥パートのメロディを琵琶で弾きつつ、自作の唄も琵琶伴奏にのせて弾き語る主旨を説明のあと実演されました。続いて青木さんは「一番始めに聞いた四ノ宮琵琶の曲「悲しの宮(揚真操に和歌)のメロディに挑戦したい」と今年の目標を述べられ、小松さんは「今年こそ自作の紙芝居を作って演じたい」との抱負を語られました。
最後に小谷の抱負「せっかく宝泉院にて教えていただける基調な天台声明の調べの数々を、琵琶で弾けるようにマスターし、いつでもどんなときにも即興で和歌などに載せて歌えるようになりたい」と熱く語り、最後にご見学の方もご覧になった宝泉院での「十法念仏」の声明と琵琶伴奏を少し実演でご紹介しました。中川さんから、琵琶の譜面について質問があり、十方念仏用に書き下ろした実物をご覧いただきました。 (文責 小谷四音 〜せせらきしのん〜 )