弦楽ふるさとの会とは

 山科北部にある「四ノ宮」は、平安時代、琵琶が得意だった「人康親王」(仁明天皇の第四皇子)が目を患ってこの地に住んだことから名づいたそうです。

 四ノ宮の歴史と文化を広く継承するため「弦楽奉納演奏会」の開催をはじめ、関連史跡をまわって見参を深めていただく「四ノ宮めぐり」の実施、琵琶弾き語り紙芝居「四ノ宮物語」を各地で上演するなど、地元ゆかりの琵琶を通じてまちの歴史や魅力を多く皆さんに伝える活動をしています。


発足と経過

発足 2009年8月22日、京都山科にある四ノ宮地蔵尊前にて「弦楽奉納演奏会」を主催する団体として「弦楽ふるさとの会」を設立しました。初回は平家琵琶、筑前琵琶、四ノ宮琵琶の奏者が集ったことを契機に、年々その主旨に賛同し奉納に集う弦楽奏者や音楽愛好家が増え、主にその出演者をメンバーとして活動しています。代表である小谷昌代は、拠点の四ノ宮を「琵琶ゆかりの町」として広めることを目的に、京都・滋賀を中心に各地の社寺・施設の行事やイベント等で、四ノ宮琵琶の演奏や紙芝居の弾き語りを行っています。2014年9月には、四ノ宮琵琶の弾き方を習得したい方々の希望もあって、四ノ宮琵琶サークル「音霊杓子(おたまじゃくし)」を創設しました。琵琶をより身近な楽器にするという夢に向かって新たな一歩を踏み出したところです。


目的と主旨

 琵琶ゆかりの地、四ノ宮の歴史と文化を広め継承するための活動を行い、毎年「京都六地蔵廻り山科地蔵尊」の催事に合わせ弦楽奏者が集う「奉納演奏会」を開催します。これは、江戸時代『琵琶法師さんたちが、年に二回四ノ宮に集まって琵琶を弾じ、四ノ宮大明神(仁明天皇第四皇子人康親王の御霊)を慰めた』との故事に習い現代によみがえらせた行事です。その趣旨に賛同する弦楽奏者や音楽愛好家を会員として、相互に技芸上達のための研鑽と親睦交流を図っていきます。


組織と会員メンバー

組織とメンバー 代表宅に事務局を置き各種イベントの企画・立案・運営に関すること、各種助成金の申請などを行い1年を通して目的に沿った活動がスムーズに実施できるよう務めている。会員メンバーは「弦楽ふるさとの会」の目的と主旨にご賛同いただいき、山科地蔵尊に器楽を奉納またはイベントスタッフとしてご奉仕してくださった方々から、ご本人の希望に応じて会員メンバーになっていただいています。メール、フェースブックなどによるメンバー各自の音楽活動情報の交換、交流会などを定期的に行います。