
「弦楽ふるさとの会」を立ち上げるきっかけとなった一番の理由がこの四ノ宮大明神です。
2008年、山科の観光資源調査などを請け負っていたとき、山科地蔵徳林庵の政義大庵和尚様
に案内してもらったのがこの場所でした。四ノ宮泉水町の住宅街路地を入ったところ、JRの
高架が目の前に憚りますが、その手前に大きな楠が3本生い茂り、ちょっとした秘密の隠れ
スポットともいうべき雰囲気が漂うステキな場所でした。が、その中央の祠はひどく傾いて
いて「なんとかしてあげたいなあ」との思いにかられました。そうして少しでも多くの方に
祠の存在と壊れかけている現状を知ってもらい「何とか直せる方向にもっていきたいなあ」
と、マップを作ったり弦楽ふるさとめぐりを実施したり、様々な活動を行ってきました。
6年の月日が流れましたが、地域の皆様にも少しずつ知ってもらえ、2014年2月から縁あって
三井寺の宮大工さんに修復してもらえることとなりました。経過を都度ご報告していきます。

2014年1月12日、NPO法人「みささぎの森」さんで、敷地内の原生林を果樹園にするため、ナラやクヌギの大木を伐採するとの一報を得ました。弦楽ふるさとの会では、以前から、山科区内の小学校教材として安価で小さな「こども用の四ノ宮琵琶」を製作できないものかと思案中で、ネットで安い材木を探したりしていましたが、幹の直径が50cmを超えるものはとても高価で、こども用なら30〜40cmの直径でよいのですが、それでも値は張りました。