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琵琶の音 雨夜月会 〜びわのね あまよのつきえ〜
2019年11月3日/ 1:00 PM – 5:00 PM
肥後琵琶の玉川教海さん、四ノ宮琵琶の小谷四音、平家琵琶の荻原郁乃が、
蝉丸や小野小町ゆかりの走井(水がほとばしるように湧き出る)の地、
逢阪山にさしかかる月心寺に集い、琵琶を月に見立てて、秋の演奏会を催します。
壱の部 午後1時開演(正午開場)
琵琶の演奏
平家琵琶 盲僧琵琶 四ノ宮琵琶
ワークショップ
「きいて、弾じて、楽しんで! 琵琶の音楽に触れてみよう!」
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弐の部 午後3時開演(午後2時半開場)
琵琶の演奏
四ノ宮琵琶 平家琵琶 盲僧琵琶
アフタートーク
「琵琶音楽家に聞く! 琵琶のあれこれ」
※各部 先着30名ずつ 演目異なる二部構成(各2000円)です。
於 瑞米山 月心寺 走井居 〒520-0062滋賀県大津市大谷町27-9
京阪京津線大谷駅より徒歩10分 ※駐車場はございません。
琵 琶は月の調べを奏でる楽器でございます。どの琵琶の楽器にも「月」がほどこされています。半月や陰月・満月という音を響かせる月の形をした穴や飾りがほど こされたり、平家琵琶の撥面には月の飾り、盲僧琵琶には半月と満月があり、とても印象的な楽器の特徴になっています。琵琶法師の開祖、人康親王の別称、雨 夜尊にあやかり琵琶の音を昼の刻に月を愛でながら蝉丸ゆかりの月心寺にて「雨夜月会」を催します。美しい走井庭園を背景に琵琶の演奏をお楽しみ下さい。
出演者プロフィール
肥後座頭琵琶 玉川教海/学 習院大学非常勤講師。1955年愛媛県生まれ。1977年より筑前琵琶を人間国宝 山崎旭萃、山下旭瑞、菅旭香に師事する。1988~89年、新内を人間国宝 岡本文弥に師事。1990~96年、「肥後座頭琵琶」の最後の琵琶法師といわれた山鹿良之に師事。その旋律、奏法を次代に伝える数少ない琵琶奏者として、 玉川教海の名前で活動している。
平家琵琶 荻原郁乃/四ノ宮在住であった学生時代に、琵琶に関心を持 ち、京都橘大学大学院に進学。大学コンソーシアム京都主催の「京都から発信する政策交流研究大会」において、アーツマネージメントの観点から、琵琶楽に関 する考察論文を執筆し、京都府知事賞を受賞。現在は地元関東で「平家琵琶」の実演を学ぶ。日中文化友好親善協会会員。
四ノ宮琵琶 小谷昌代/琵 琶法師ゆかりの地と伝わる京都市山科区四ノ宮地域のまちづくりに取り組み、京都府神社庁雅楽講師進藤秀保氏、平家琵琶奏者荒尾努氏の助言を得ながら、平安 初期に存在した楽小琵琶独奏法を研究実演。琵琶法師の祖と慕われた人康親王ゆかりの楽琵琶独奏の分野を再興、誰でも自由に弾ける「四ノ宮琵琶」として普及 に努める。
四ノ宮琵琶って/古典や日本の伝統音楽というジャンルの琵琶を、もっと身近に触れて、知っ ていただきたいという思いから、現代の琵琶の新しい可能性を広げようと、小さな楽琵琶の形をした琵琶を自由に演奏できる分野を四ノ宮琵琶と名づけました。 平成27年より、琵琶の流派や会を超えて、様々な琵琶の担い手の交流の場をつくりたいと考え、古曲の再現や現代曲へのアプローチを実践する四ノ宮琵琶サー クル「音霊杓子」の活動をしております。また、最近では、手に取りやすい楽器づくりを提案し、小琵琶「しのびわ、ビワレレ」を製作しました。琵琶の音楽に ご興味をもたれた方、実際に演奏して練習をしてみたい方に裾野が広がればと思っています。
弦楽ふるさとの会 代表 小谷 昌代(音霊杓子 惣宰 小谷 四音)
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琵琶は、遠く西アジアに生まれ
シルクロードを通り、中国を経て伝来しました。
琵 琶楽という言葉があるように、琵琶の音楽は変化(進化)しながら互いに影響を受け合い、基の琵琶の音楽を残しながら、雅楽(楽琵琶)や平家琵琶、盲僧琵 琶、薩摩琵琶、筑前琵琶といった音楽が、今日まで継承されてきました。多様な琵琶の音楽、文化を様々な方にきいていただきたいという思いから、弦楽ふるさ との会では演奏会を企画しております。
今回の「琵琶の音 雨夜月会(びわのね あまよのつきのえ)」は、琵琶楽のなかでも、希少な盲僧琵琶(肥後座頭琵琶)や平家琵琶、そして琵琶の奏と声明の 演奏をお届けします。四ノ宮琵琶の楽琵琶の独奏にはじまり、雅楽・声明・語りの三つの要素が取り入れられた平家琵琶。そして、最後の琵琶法師といわれた 故・山鹿良之氏の弾奏、盲僧琵琶の楽器を継承された玉川教海氏の演奏が広がります。