当初、修復工事にとりかかる際、そのご神体に遷座いただくため、近隣の鎮守である諸羽神社中山宮
司様にお願いに上がりましたが、ちょうど節分行事でお忙しく念願叶いませんででした。工期が約一
ヶ月ということで、暖かくなって参拝が増える3月末日には何とかきれいになればと思っていると、
宮大工さんが普段の現場である三井寺にも「同じような祠がたくさんあるので」と三井寺の福家
執事長に訪ねてくださり、結果的にこの場の地縁に深い本来の形で法要を行えた形となりました。
仏式は「御精根抜き・入れ」と呼ぶそうです。この祠の土台には「琵琶琴元祖四ノ宮大明神」と
刻まれており、今後は大明神(人康親王・天世尊)と琵琶法師さんにも御鎮座いただくこととなり、
工事を終えた3月15日、諸羽神社中山宮司にご足労いただき、念願叶って晴れて御鎮座式を滞りなく
執り行うことができました。