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近代美術館での声明コラボのご縁もあり、三井寺の執事長自らが参内してくださいました。「御精根抜き」

oyashiro_mitamanuki 年々傾きが酷くなった祠でしたが、秋頃から町内の有志の方とお話する機会が持て、当時の

土地所有者側との話し合いも進み本格的な業者探しと見積もり検討が始動しました。建築関係

の方や、大工さんで誰か頼みやすくいい人いないかなと、過去の記憶を頼りに当てをたどって

いて、いとこの父親が仏具関係の木工職人だったことを思い出し、その日のうちに家を訪ね

ました。残念ながらその方の人脈で「宮大工はいない」との答えでしたが、何かピンと、きた

ものがあったらしく、いとこのお嫁さんに聞いてみてはというヒラメキ。Lineでママ友に連絡

してもらったところすぐに三井寺境内を担当している宮大工さんのお父様の存在が明らかに。

その大工さんを通じてお願いいただき、なんと執事長が「御性根抜き」してくださることに!

祠の修復決定!地元住民の皆さんと一緒にお祀り。「琵琶琴元祖四ノ宮大明神」

oyashiro_daimyojinsandooyashiro_daimyojinhokora「弦楽ふるさとの会」を立ち上げるきっかけとなった一番の理由がこの四ノ宮大明神です。

2008年、山科の観光資源調査などを請け負っていたとき、山科地蔵徳林庵の政義大庵和尚様

に案内してもらったのがこの場所でした。四ノ宮泉水町の住宅街路地を入ったところ、JRの

高架が目の前に憚りますが、その手前に大きな楠が3本生い茂り、ちょっとした秘密の隠れ

スポットともいうべき雰囲気が漂うステキな場所でした。が、その中央の祠はひどく傾いて

いて「なんとかしてあげたいなあ」との思いにかられました。そうして少しでも多くの方に

祠の存在と壊れかけている現状を知ってもらい「何とか直せる方向にもっていきたいなあ」

と、マップを作ったり弦楽ふるさとめぐりを実施したり、様々な活動を行ってきました。

6年の月日が流れましたが、地域の皆様にも少しずつ知ってもらえ、2014年2月から縁あって

三井寺の宮大工さんに修復してもらえることとなりました。経過を都度ご報告していきます。

地元の原木を使って、こどもたちが弾ける琵琶を!「誰でも弾ける四ノ宮琵琶作り」

 2014年1月12日、NPO法人「みささぎの森」さんで、敷地内の原生林を果樹園にするため、ナラやクヌギの大木を伐採するとの一報を得ました。弦楽ふるさとの会では、以前から、山科区内の小学校教材として安価で小さな「こども用の四ノ宮琵琶」を製作できないものかと思案中で、ネットで安い材木を探したりしていましたが、幹の直径が50cmを超えるものはとても高価で、こども用なら30〜40cmの直径でよいのですが、それでも値は張りました。

そんな折、区役所主催メーリングリスト「大好き!やましな魅力発信プラットフォーム」に天智天皇陵脇の疏水のほとりに広がる原生林の大木が伐採されるとの吉報、伐採後の予定を聴くと「テーブルを作ろうかと考えていたくらいで、そんなふうに使っていただけるのなら、無償でお譲りしますよ!」とのことでした。製材後5年乾燥をみての長期プロジェクトです。