古い碁盤から琵琶の胴面を作ります。「手づくりで挑戦!琵琶試作品 1」

seisaku_katadori2seisaku_katadori1 この年末年始、昨年仕入れていた古い碁盤などの古材を、西大路五条の三加和木材さんで琵琶の胴部分を作る板を製材してもらっていました。今回は大人用琵琶の80%の縮尺でかたどりし胴部分長さ約45cm、幅26cmの子供用の琵琶を試作してみます。

楽琵琶製作では、その場所に適した種類の木材を何種類も使って作ります。基本構造としては弦の音を跳ね返すお鉢にあたる胴の部分には木目が密になった硬い広葉樹を使います。広葉樹は変形が激しくその変形が少なくなった古材が理想です。古い時代の琵琶職人の手による琵琶には今日では入手できない貴重な正目材が使われました。

本来胴によく使われるのはサクラ、カツラ、クワなどですが、古い碁盤ではカヤやイチイが一般的で、木目のつまった硬い広葉樹に部類されます。